후리가나로 읽는 일본 고전
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しん・へいけものがたり
新・平家物語
吉川 英治
吉川 英治의 新・平家物語(しん・へいけものがたり)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 123,012자 · 245화면
そのほか、泉殿とか、つり殿とかも、すべて中心の閣をめぐっている。
公卿館の様式は、例外なくこの“寝殿造り”である。家族達が住む西の対ノ屋から、東の対ノ屋までは、ずいぶん遠く離れていた。
(瑠璃子。東の対ノ屋へは、行くなよ。ろくなことは覚えまいに)
やかましくかれはいう。が、いつのまにか、瑠璃子は行って泊っている。家庭はらちゃくちゃない姿だ。雑仕の女や、家人たちに見張らせても、ききめはない。なぜなれば、いまや召使たちが恟々と仕えているのは、家成ではなくて、泰子であった。
(――なるほど。強武者の平ノ忠盛すらも、若さをしぼませたのも、むりはない。忠盛が、長の年月、偏屈人に見えたのも、今にして、察しがつく。亡き白河上皇も、思えば、罪なお遺物をのこされたものかな)
と、家成は、わずか、ふた月の忍耐にすら、白髪のふえる思いにくらべて、よくも二十年もの間、妻にもって、辛抱していたものよと、今さらのように、忠盛を、えらいと思った。
ゆうべも、瑠璃子は、東の対ノ屋へ、泊ったらしい。
けさ、気づいて、家成は、たちどころに、不快になった。
室に、菖蒲の花を挿け、冠台に、造花のついたかずら冠を載せて――せっかく菖蒲酒をともに祝おうと、土杯までそろえたのに、召使を見せにやれば、さっきから、泰子とふたりで、長ながと、湯殿にはいっている