후리가나로 읽는 일본 고전
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しん・へいけものがたり
新・平家物語
吉川 英治
吉川 英治의 新・平家物語(しん・へいけものがたり)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 123,012자 · 245화면
実にや、雲の上といい、九重の大宮人というのも、誇張ではない。とりわけ、鳥羽上皇の御座をめぐるあたりの諸公卿は、際だって、華やかな粧いにみえた。
これは、上皇が、お好みによるものか、あるいは、側近から生じた流行かわからないが、とにかく鳥羽院を中心として、近年、妃嬪や公卿の服飾が、華奢になってきたことは、非常なものである。
烏帽子のかたちにも、衣服の色にも、洗練された神経が見られ、強装束という一種の風を作ったのも、鳥羽院からの流行であり、また、男性が、面に粉黛をほどこしたり、たもとに香を秘めるなども、この院からの時粧である。
しかし、流行の端はここからでも、それを欲する時好の素地は一般にあった。朝廷方でも、みな時好にならい、男でも、うす化粧して、まゆをかき、紅さえほおに刷いている若公卿が殖えて来ている。
しかも、きょうは、加茂のはれの日。われ見よがしに盛装を競いあっていた。冠のおいかけに、藤の花をかざし、ふんぷんたる香いに風を染み、紫のさざ波たてている一群もある。
だが、見方をかえれば、時粧や流行の競争も、院と朝廷との、対立意識のあらわれといえないこともない。