일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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しん・へいけものがたり

新・平家物語

吉川 英治

吉川 英治의 新・平家物語(しん・へいけものがたり)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 123,012자 · 245화면

아오조라 문고

清盛は、たちまち例のむかつきを覚えた。この母の美しさと、そらぞらしさに接すると、やたらに、つめよって、訊きただしたくなるのである。――上皇の子なのか、悪僧の子なのか。おれの男親は、いったい、どっちがほんとなのか、と。

それは、真実の父を知りたいとするおさえ難い本能もあるが、より以上、母の貞操のあり方に、たまらない不快と憎しみをもつからであった。世の中の無数な売女や淫婦を越えて、この母ひとりが、汚ならしい女に思えてならないのである。

いまの世の習慣からいえば、貴族社会でも、下層民でも、女の貞操は、ただ男のためにあって、女のための貞操ではなくなっている。一夫多妻は、あたりまえのことだし、物の代償に、妻を他の男へ与えたり、貴人の一夜の饗応に、未婚の女子をささげることなど、むしろ当然みたいに思われている。――その代りに、女性もまた、享けたる女の身を、放恣に快楽し、女の一生を、ひたすら、自由な性愛の野に遊ばせて、ひとりの恋人や、良人や、乳のみ児の、ありなしなどに、顧みていない風潮もつよい。――それも男が女をこうさせているのだというように見せかけて――むしろ時代の自由さを、女の方が、逆利用しているほどにも見えるくらいである。