후리가나로 읽는 일본 고전
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しんしょたいこうき
新書太閤記
吉川 英治
吉川 英治의 新書太閤記(しんしょたいこうき)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 200,903자 · 400화면
使番の佐柿弥右衛門は旅装をととのえて、下に控えている。秀吉の書面ができたらすぐそれを携えて早打に立つべく命じられているものらしい。
「いかがなさいます」
山内一豊が、縁先から秀吉へ尋ねた。召し捕った敵の男を、その廂の下にひきすえているのである。
秀吉は、うむ、うむ、とうなずきながら、とうとう書状の終りまで書いてしまった。そして封までしてから、
「どれ、どれ。どんな男か」
と、縁先へ出て来た。
佐柿や山内が、左右へ燭をもち出した。そして、雨の落ちる廂の下に、傲然と、両腕を縛められている敵兵をながめて、
「これは城兵ではないな。毛利の陣中から高松の城へ使いを命じられたものであろう。何も持っていないか」
と、一豊にたずねた。
一豊は、下調べに当って、男の懐中から見出したという一片の書状を秀吉のまえにさし出した。あの泥湖を泳ぐあいだも水に浸らぬように、それは小さい尹部徳利に詰めてかたく栓をほどこし、さらに油紙で入念にくるんで肌へつけていたということも云い添えた。
「……ふム。これは城主の宗治から、隆景と元春へ宛てた返書らしい。灯を、もそっと手もとへ」
秀吉は披いて黙読していた。