후리가나로 읽는 일본 고전
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たわらとうだ
日本の英雄伝説
楠山 正雄
楠山 正雄의 日本の英雄伝説(たわらとうだ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 40,666자 · 84화면
「衣のたては
ほころびにけり。」
と和歌の下の句をうたいかけました。すると貞任も逃げながら振り向いて、
「年を経し
糸の乱れの
苦しさに。」
とすぐに上の句をつけました。これは戦の場所がちょうど衣川のそばの「衣の館」という所でしたから、義家が貞任に、
「お前の衣ももうほころびた。お前の運ももう末だ。」
とあざけったのでございます。すると貞任も負けずに、
「それはなにしろ長年の戦で、衣の糸もばらばらにほごれてきたからしかたがない。」
とよみかえしたのでした。
これで義家もいかにも貞任がかわいそうになって、その日はそのまま見逃してかえしてやりました。
けれども一度は逃がしてやっても、いったい運の尽きたものはどうにもならないので、間もなく貞任は殺され、弟の宗任も生け捕りになって、奥州の荒えびすは残らず滅びてしまいました。そこで頼義と義家の二人は九年の苦しい戦の後、生け捕りの敵を引き連れて、めでたく京都へ凱旋いたしました。
三
京都へ帰って後、敵の大将の宗任はすぐに首を切られるはずでしたけれど、義家は、
「戦がすんでしまえば、もう敵も味方もない。むだに人の命を絶つには及ばない。