후리가나로 읽는 일본 고전
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たわらとうだ
日本の英雄伝説
楠山 正雄
楠山 正雄의 日本の英雄伝説(たわらとうだ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 40,666자 · 84화면
宗任はその時、
「敵のわたしにただ一人供をさせて、少しも疑う気色も見せない。どこまで心のひろい、りっぱな人だろう。」
と感心して、抜きかけた刀を引っこめてしまいました。そしてそれからはまったく義家になついて、一生そむきませんでした。
それからまたある時、義家はいつものとおり宗任を一人お供につれて、大臣の藤原頼通という人のお屋敷へよばれて行ったことがありました。頼通は義家にくわしく奥州の戦争の話をさせて聞きながら、おもしろいので夜の更けるのも忘れていました。ちょうどその時、このお屋敷にその時分学者で名高かった大江匡房という人が来合わせていて、やはり感心して聞いていましたが、帰りがけに一言、
「あの義家はりっぱな大将だが、惜しいことに戦の学問ができていない。」
とひとり言のようにいいました。するとそれを玄関先で待っていた宗任が小耳にはさんで、後で義家に、
「匡房がこんなことをいっていました。何もわからない学者のくせに、生意気ではありませんか。」
といって、怒っていました。けれども、義家は笑って、
「いや、それはあの人のいう方がほんとうだ。」
といって、そのあくる日改めて匡房のところへ出かけて行って、ていねいにたのんで、戦の学問を教えてもらうことにしました。