일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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たわらとうだ

日本の英雄伝説

楠山 正雄

楠山 正雄의 日本の英雄伝説(たわらとうだ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 40,666자 · 84화면

아오조라 문고

大臣が剣とお袍を持って、御殿のきざはしの上に立って、頼政にそれを授けようとしました。頼政はきざはしの下にひざをついてそれを頂こうとしました。その時もうそろそろ白みかかってきた大空の上を、ほととぎすが二声三声鳴いて通って行きました。大臣が聞いて、

「ほととぎす

名をば雲井に

あぐるかな。」

と歌の上の句を詠みかけますと、

「弓張り月の

いるにまかせて。」

と、頼政があとをつづけました。

なるほど評判の通り、頼政は武芸の達人であるばかりでなく、和歌の道にも達している、りっぱな武士だと、天子さまはますます感心あそばしました。

三

頼政はその後ずっと天子さまに仕えて、度々の戦にいろいろ手柄をたてました。けれどどういうものか、あまり位が進まないで、いつまでもただの近衛の武士で、昇殿といって、御殿の上に上ることを許されませんでした。それである時、

「人知れぬ

大内山の

山守りは

木がくれてのみ

月を見るかな。」

という歌を詠みました。そしてせっかく御所に仕えながら低い位に埋もれていて、人にもしられずにいる山守りが高い山の上の月をわずかに木の間から隙き見するように、天子さまの御殿を仰いでばかり見ているという意味を歌いました。