후리가나로 읽는 일본 고전
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たわらとうだ
日本の英雄伝説
楠山 正雄
楠山 正雄의 日本の英雄伝説(たわらとうだ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 40,666자 · 84화면
ある時ふと太子はお妃に向かって、
「お前とは長年いっしょにくらして来たが、お前はただの一言もわたしの言葉に背かなかった。わたしたちはしあわせであったと思う。生きているうちそうであったから、死んでからも同じ日に、同じお墓の中に葬られたいものだ。」
とおっしゃいました。お妃は涙をお流しになりながら、
「どうしてそんな悲しいことをおっしゃるのでございますか。このさき百年も千年も生きていて、おそばに仕えたいと、わたくしは思っているのでございますのに。」
とおっしゃいました。けれども太子は首をおふりになって、
「いやいや、初めがあれば終りのあるものだ。生まれたものは必ず死ぬに極まったものだ。これは人間の定まった道でしかたがない。わたしもこれまでいろいろのものに姿をかえ、度々人間の世に生まれ変わって来て、仏の道をひろめた。とうとうおしまいにこの日本国の皇子に生まれて来て、仏の道の跡方もない所に法華の種を蒔いた。わたしの仕事もこれで出来上がったのだから、この上永く、むさくるしい人間の世の中に住んでいようとは思わない。」
としみじみとお話をなさいました。お妃はなおなお悲しくおなりになって、とめ度なく涙がこぼれて来ました。