후리가나로 읽는 일본 고전
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もみノきはのこった
樅ノ木は残った
山本 周五郎
山本 周五郎의 樅ノ木は残った(もみノきはのこった)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 167,285자 · 330화면
宗休は、なにをしにゆく、といいたげな眼で七十郎を見た。
「熊沢了海どののことはいつか申上げたと思います」
「近江の蕃山どのか」
「いま京におられるのですが、ぜひ会って、御意見を聞きたいことがあるのです、手紙でも再三うかがったのですが、どうしてもいちどじかに会って、直接、御意見を聞きたいのです」
宗休は白く厚い眉毛の下から、じっと七十郎の眼をみつめた。
「それは、仙台の紛争、についてか」
「――そうです」
「やめることはできないのか」と宗休は云った、「おまえが、仙台家中の紛争に、かかわっているということは、うすうす知っていた、これまでは小野との関係があるから、やむを得なかったかもしれない、しかし、新左衛門が死に、おつうには子がなかった、采女は養子だから、血からいえば縁が切れたことになる、もうそんなことにかかわっている必要はないではないか」
「それはそうかもしれませんが」
「おまえには学才もあり兵法にも精しい、親の口からこんなことを云うのは愚かしいかもしれないが、文武の道でりっぱに一家を成すことができる筈だ」
「私は、――こういう性分で」と七十郎は頭を垂れて云った、「どうもひとところにおちつくということができませんし、まことに不孝者で、申訳がないと思いますが、お側にはお兄上がいることですし、どうかいま暫く、私のことはお捨ておき