후리가나로 읽는 일본 고전
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ウニデスちょうりゅうのかなた
橘外男ワンダーランド 幻想・伝奇小説篇
橘 外男
橘 外男의 橘外男ワンダーランド 幻想・伝奇小説篇(ウニデスちょうりゅうのかなた)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 247,361자 · 483화면
ないかも知れません。
姉上はかつて我々が子供の時分……まだ父上や母上が御在世の頃、みんなで墺国の首都維納へ遊びに行った時のことを覚えておいでになりましょうか? あの時貴女も私も、
「美しい! 美しい!」
と大喜びで、飽かずあの古雅な音楽の都の落ち付いた景色を眺めていましたが、この国の都の美しさ清らかさは、とてもとても維納くらいの比ではありません。維納が十かたまっても二十集まっても、おそらくこの足許にも寄り付けなかったであろうと思われます。その美しい都の中のどんな美しいところに座を占めて今私がこの手紙を認めているか、周囲を少しく振り返ってみることにしましょう。そうしたならば、姉上にもこの都の幾分かが御想像になれるかも知れません。
姉上、私は今、我々が賓客として滞在しているこの都の貴族、エフィゲニウス邸の豪華壮麗を極めた内庭の大噴泉のほとり、広々とした緑の芝生の上に据えられた瑪瑙の大卓子に向ってこの手紙を認めているのです。エフィゲニウスと言えば、この国最高最大の貴族、そしてこの邸に私と主計長のウィットマン・クルーゲル主計中尉とフンク・アダルベルト二等機関兵曹とが分宿して歓待に預っているのです。