후리가나로 읽는 일본 고전
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ウニデスちょうりゅうのかなた
橘外男ワンダーランド 幻想・伝奇小説篇
橘 外男
橘 外男의 橘外男ワンダーランド 幻想・伝奇小説篇(ウニデスちょうりゅうのかなた)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 247,361자 · 483화면
「何ですね、そんな恰好をして! 何の用ですよ?」
と未亡人は、今貰った花束を抱えたまま飛び出して来た。
「僕ね、お母様……ちょっと僕、お願いがあるの」
そこも人でウヨウヨしているが、その大廊下をちょっと折れると、溜りがある。溜りというよりも、小窓を切ってカーテンをかけ、油絵を飾って植木を並べて、天鵞絨張りの腰掛けがあるから、壁龕というのが当っているであろう。角の長椅子には、婦人連が笑い興じているが、壁龕には誰もいない。
「いけませんね、そんな恰好をして出て来ては! 何の用ですよ、お母様は忙しいじゃありませんか!」
と未亡人は、そこへ掛けた。膝を触れ合わんばかりに、少年も掛ける。
「お母様! まだ足りないものがあるの、どうしても僕、発動機をもう一つ、買わなくちゃ! お金をもう少し欲しいの、お金が、足りなくなっちまったんですもの」
「なんですよ、そんなバカバカしいことを今! 後だって、いいじゃありませんか」
「ううん、だってもうでき上りかけてるんですもの。発動機さえ入れれば、もう明日学校へ、持って行けるんですもの。もう一万クローネばかり、頂戴よ。……サーラに、買いに行かせるんだから」