후리가나로 읽는 일본 고전
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ウニデスちょうりゅうのかなた
橘外男ワンダーランド 幻想・伝奇小説篇
橘 外男
橘 外男의 橘外男ワンダーランド 幻想・伝奇小説篇(ウニデスちょうりゅうのかなた)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 247,361자 · 483화면
殿下に女出入りの風評は、さらにない。
殿下の面会日は、毎週水曜日と金曜日の午後である。この日は殿下の御徳を慕うて、全国から癈疾者、不具者、孤児、寡婦らが集って来る。多い時は一日に十五、六人も寄って来ることがある。
殿下もまた、快くこれらの哀れなる者たちを御引見になって、それぞれの福祉機関へお世話になったり、労って金品をお恵みになっている。これらの者たちは涙を流して、殿下の御仁慈を感泣している。
昨年三月、殿下はそれまで二十数人いた家職の大半を御解雇になった。目下はわずか八名の召使のみである。料理人、掃除人の末に至るまで、ことごとく男ばかり、女は一人もいない。そして極度に経費の節減を図っていられる。宮家経費は、王室費予算中に潤沢な計上を見ているにもかかわらず、何が故に極端な倹約を図っていられるのか、一般に深い謎とされている。目下の生活は、中流の中くらいの程度であろうと、家職の一人も言っている。
一昨年の二月、フルステンボルグ城離宮を去られて、一庶民としての生活を始められたことと相待って、この辺のところが殿下の御性格中の不明朗な点であろう。強ち自己に奉ずるの念、薄きところからきたものとのみは、解し難い。