후리가나로 읽는 일본 고전
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ウニデスちょうりゅうのかなた
橘外男ワンダーランド 幻想・伝奇小説篇
橘 外男
橘 外男의 橘外男ワンダーランド 幻想・伝奇小説篇(ウニデスちょうりゅうのかなた)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 247,361자 · 483화면
擦れ違いざまに小さく丸めた紙切れを、ポケットの中へ投げ込んで行った。後で便所へ入って開いてみたら、
「明朝八時、オーベルン着、部屋の用意頼むファルク・ホテルへ、ステーンセン伯爵夫人」
もはや伯爵夫人が、何を考えているかは明白であった。どこへ行こうとしているかはまだわからないが、それもおそらくここ二、三十分内に、税関の検査の終るまでには、ハッキリするであろう。ともかく、ブレーメンへ行くのでもなければ、ハンメルスフェーヘンやオーベルンへ行くのでもないことだけは、明瞭である。その行きもしない土地のホテルへ電報を打っているということは、もう夫人が鋭い感覚で、自分を探偵だと感づいている証拠であった。それらの電報がことごとく嬢の耳へ筒抜けになるとの計算の下に、偽電を至る所へ打って嬢を惑乱させようと企んでいるのであった。
ようし、それならばと、嬢の考えも決まった。決心が決まれば、もう何も焦るところはない。おそらく税関吏と組んで一芝居打つであろうから、その税関吏の様子を見守っていた上で、一網打尽に逮捕してしまおうと肚を決めたのであった。
ヴェステルバーゲンの税関吏
車が勾配にさしかかった頃おいに、二人ばかりの税関吏が、扉をノックしてきた。