후리가나로 읽는 일본 고전
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かいじょうのみち
海上の道
柳田 国男
柳田 国男의 海上の道(かいじょうのみち)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 182,344자 · 353화면
いかなることにや、此島には鼠昔よりおびただしく、元より小さき島なれば人も住まず、たゞ鼠のみなりといふ。この海を通ふ船にては、三味線を引くことを船頭堅く留めて許さず。もし此辺にてこの禁を犯せば、必ず波風大きに起りて危きことあり。三味線は猫の皮にて張りたるものなれば、鼠の忌む故なりとぞ云々」とある。人をこの島に寄せつけなかったのみか、海上を行く船をさえ脅かしたというのは、えらい剣幕であったが、或いは又聴きで少しばかりおまけがあるのかも知れない。『肥後国志』という同じ頃の郷土誌には、鼠島ではなくて鼠蔵島とあって、この方が正しいようである。「俚俗かくれ里と云ひ、鼠多し。近年可賀島に移るといふ。この島にて猫の声を禁ず」とあるが、それは前後二つの島の両方ともに謂っていたことと思われる。この二つの島は、もとは熊本県の八代の沖にあった。ところがこの辺の海は遠浅でだんだんと埋め立てられて行くので、鼠蔵の方は夙くから陸続きになった。可賀島は少し離れていたから、一時鼠はそれへ引移ったのであろうが、是もどうやらもう新田場の外囲いになって、もう鼠ばかりの隠れ里ではなくなってしまったのである。