후리가나로 읽는 일본 고전
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かいじょうのみち
海上の道
柳田 国男
柳田 国男의 海上の道(かいじょうのみち)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 182,344자 · 353화면
夜しか出て来ぬから夜物は判っているようだが、それが早合点の一種であったことは、簡単に証明し得られる。すなわち鼠の他にもヨモノと呼ばれているものが、まだ幾つも有るのである。一々の例を並べるのも煩わしいが、だいたいに東日本では狐・狸・猿や猫までをヨモノという土地が互いに対立し、西国ことに南九州の数県においては、一般に猿ばかりがヨモンまたはヨモであった。沖縄の諸島には、猿は昔から住まなかったはずであるが、昔話だけにはそれが出てきて、その名をユームーと呼ばれている。狐狸から猫まではまだ夜のものと謂ってもよかったか知れぬが、猿を夜の者ということは何としても理に合わない。故に私はヨモノはゆゆしきもの、ただちに本名を呼ぶことを忌み憚るべきものという義に解し、いわゆる嫁が君の起原も、やはり同種の心づかいに基づくものとしているので、それにはまた一つ一つ、尋ねて知り得らるる理由があると思っている。
鼠をヨモノだのヨモノヒトだのという中に挟まって、東北地方などには稀にはまた、ウヘノアネサマという異名もある。姉様はすなわち長男の新婦、上とは屋根裏のことであるが、二階に簀をかき天井板を張ることは、古くからのことではないから、そこを姉様の常の居処と見たことは、新たな趣向だったかと思われる。