후리가나로 읽는 일본 고전
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かいじょうのみち
海上の道
柳田 国男
柳田 国男의 海上の道(かいじょうのみち)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 182,344자 · 353화면
宝貝の頸飾りの禁止によって、その花やかさを支えていたもののように思われる。そうしてこの起原はまだ少しも明らかでないが、或いは非常に遠いものであったかもしれない。
いわゆるンナグルカナイ、蜷をもって賦課とした制度は、是も伊波氏はただ一つの例しか挙げておられぬが、いよいよこの物の国際価値が低下して、量をもってその弱点を補わねばならぬようになると、ちょうど近頃の塩・煙草の専売のごとく、その自用の禁止は全島にわたって、相応に峻厳なものであったろうと思われる。そんな必要は無論夙く無くなり、文書記録の類は島津入りの日に焼かれたのかも知れぬが、人が五代七代も引き続いて、宝貝ばかりは頸飾りにすべきものでないときめてしまうと、一つの生活様式はそれで中断して、もはや復興を企てる力もなく、ことにこの島々では政治と信仰との機能が密接していたので、或いはまた一種のタブーがこの上に働いていたものと考えられる。ともかくもタマもて身を粧う風習の是ほど根強い種族が、この美しくしてまた由緒ある宝貝だけを、まったく構いつけずにいたということは、単なる偶然とは解し得られない。
歴史には何人にも記伝せられなかった最重要なものが、幾つでも埋もれているということが考えられる。