후리가나로 읽는 일본 고전
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ゆしまもうで
湯島詣
泉 鏡花
泉 鏡花의 湯島詣(ゆしまもうで)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 62,004자 · 122화면
しかるにある時、それを形に現して、梓の感情を支配する、すなわち、床しい、懐しい念のすべてをもって注ぐべき本尊、譬えば婦人が信仰の目じるしに、優しい、尊い、気高い、端厳微妙なる大悲観世音の御姿を持ってるようなものが出来たのである。
ちょうど玉司子爵の令嬢いまは梓の夫人たる竜子から、まだ仏文の手紙の来ない先、姉が死んで、従姉妹が離散して、学資が途切れたので、休学して、しばらく寄宿舎を退いた間、夫婦で長屋を借りて世帯を持っていたいささかの知己の処に世話になったが、その主人また大の貧窮で店立を命ぜられて、一日九尺二間の城を明渡すの止むを得ざることに立至った。その日も梓は例のごとく、不遇の身を湯島の境内に彷徨わせて、鉄欄干に遣瀬のう時を消して暮方に家に帰ろうとする、途中で会った友達夫婦が、一台の荷車の両脇に附添って、妻恋の下通を向うから曳かせて来て、
(天神下の××番地へ引越す、後から来たまえ。)
(神月さん、その時この車に附けあまったがらくたを隣家へ預けて来たんですから、車を雇って持って来て下さいな。)
と暢気なもので別れて行った。意を了して、その頃同朋町に店借をしていた長屋に引返して、残りの荷物を纏めたが、自分の本箱やら、机やら、二人乗には積み切れないで、引越車をまた一輛。