후리가나로 읽는 일본 고전
ja-reading.com
후리가나가 있는 일본 고전을 온라인으로 읽으세요. JLPT 수준으로 골라 보고, 단어를 눌러 뜻을 확인하고, 문장을 번역하세요.
ゆしまもうで
湯島詣
泉 鏡花
泉 鏡花의 湯島詣(ゆしまもうで)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 62,004자 · 122화면
蝶吉は今夜裏なる常盤津の師匠の許に遊びに行った帰であった。
梓は幾ほどもなく仏文の手紙を得て、この隠家を出て、再び寄宿舎の卓子にバイロンの詩集を繙いて粛然とする身になったが、もとより可懐しい天神下はますます床しいものと成り増ったのである。
今こそあれ、件の美人を梓は誰なりと知る由なく、ただかの時と、その時と再度のみ。それもつくづく見たのではないから、年紀のほども顔立もよくは分らなかったけれども、ただ彼が風俗は一目見て素人でないことを知った。宛たるこの大都の芸妓の風俗、梓はぞっとしたのである。
しかも窮苦極りなきに際して家を教えられたのであるから、事は小なりといえども梓は大なる恩人のごとくに感じた。感ずるあまり、梓は亡母が仮に姿を現して自分を救ったのであろうと思った。あえてここに更めていう、梓の母は芸妓であった。そして天神下はその生れた処である。
幾多の星霜を経てはいるけれども、かしこの柳、ここの松、湯屋も古くからあるというし、寺の門前のは今もあたりの女の子が、打集うては遊んでいる、鞠唄も唄うている、廂、軒、土の色も有の儘。これがむかし母親の住んだ家ではないかと心の迷うのも慕わしさの余、しばらく住んでいた、破屋の太く古いのにつけても、もしやそれかと、梓はあたかも幻というものを画に描いて、目にこれを見るよう