후리가나로 읽는 일본 고전
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ゆしまもうで
湯島詣
泉 鏡花
泉 鏡花의 湯島詣(ゆしまもうで)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 62,004자 · 122화면
(水銭をおくんな。)
ただ六ツばかりの小児に対しても、梓は性としてこれには顔を赧くして、立場なく後へ退ろうとする。背後に立ったのが、朝参の婀娜たる美人で、罪もなく莞爾々々しながら、繻子の不断帯の間から、膨りと懐紙に包んだ紙入を抜いて取り、掌に拡げて緋地の襤褸錦の紙入を開いた中から、指で環を拵えたような、小さな玩弄の緑の天鵝絨の蟇口を引出して、パチンとあけて、幼児が袂の中を覗くように、あどけなく、嬉しそうに、ぱっちりした目を細めて見ながら、一片の、銀の小粒を、キラリと撮んで、向うへ投げた。
(小僧さん、旦那様の分もあるんだよ。)
梓は屹となった。
美人は顧みて嫣然として、
(あなたや、さあ、手をお出しなさいな。)
梓はここに到って、胸中まず後の謝恩を決しながら、衝と差出した、医師のごとく、爾く綺麗な手に、一杯の清水、あたかも珠のごときを灌いで、颯と砕けると更に灌いだ、雫も切らせず、
(私のを使って下さらなくッて。)と落着いて、静に秋波に視ていいながら、ちょいと、仰向いて
端を引いた、奉納の手拭、いまだ手摺もなく新しい。
茶色の地に、白で抜いて、数寄屋町、大和屋内――ちょう吉――とある。