후리가나로 읽는 일본 고전
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こぞうのゆめ
潤一郎ラビリンスV――少年の王国
谷崎 潤一郎
谷崎 潤一郎의 潤一郎ラビリンスV――少年の王国(こぞうのゆめ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 71,989자 · 144화면
貝島ははっとして又引き返して、今度は何処と云うあてもなくふら/\と歩き出した。
M市の名物と云われて居るA山の山颪が、もう直きに来る冬の知らせのように、ひゅう/\と寒い風を街道に吹き送って居た。T河に沿うた公園の土手の蔭のところには、五六人の子供たちが夕闇の中にうずくまって何をして遊んで居るのか頻りにこそ/\と囁き合って居るらしかった。
「いやだよ、いやだよ、内藤君。君ゃあズルイからいやだよ。もう三本きりッきゃないんだから、一本百圓なら売ってやらあ」
「高えなあ!」
「高えもんかい、ねえ沼倉さん」
「うん、内藤の方がよっぽどズルイや。売りたくないッて云ってるのに、無理に買おうとしやがって、値切る奴があるもんか。買うなら値切らずに買ってやれよ」
その声が聞えると、貝島は立ち停って子供等の方を振り向いた。
「おい、お前たちは何をして居るんだね」
子供たちは一斉にばら/\と逃げようとしたが、貝島があまり側に立って居るので、逃げる訳にも行かなかった。「もう見付かったら仕方がない。叱られたって構うもんか」―――そう云う覚悟が、沼倉の顔にはっきりと浮かんだ。
「どうだね、沼倉。