후리가나로 읽는 일본 고전
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ねこののみとりぶし
猫の蚤とり武士
国枝 史郎
国枝 史郎의 猫の蚤とり武士(ねこののみとりぶし)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 185,496자 · 368화면
紀州家の御曹司萩丸様を人質として取ってあることで、どのように敵方が傍若無人でも、この萩丸様の命の安危を、多少でも顧慮に入れたならば、理不尽に打ってはかかるまい。――これがこっちの強味であった。
はたして敵は今日の朝から、あなたの森までは進んで来たが、そこにいつまでも止まっていて、火ぶたを切ろうとはしなかった。
「鵜の丸殿」
と嘉門は云った。
「そろそろ使者が来る頃でござるな」
「さよう」
と兵庫も笑ましげに云った。
「使者が来る頃でござります」
「使者とのかけあいがむずかしいて」
「かなりむずかしゅうござります」
「どんな人物がやって来るか、相手の使者の人物次第で戦いとなるか和睦となるか……」
「なるべく事を穏便にし、和睦したいものでございます」
「や、来たらしいぞ、使者が来たらしい」
遙かの森から騎馬の武士が二人、供人を連れて現われた。
やはりそれは使者であった。
一人は井上家の郡奉行、志水但馬という武士であり、一人は紀州藩士であって、五十嵐右内を警護して来た、その警護方の隊長であったところの、加藤源兵衛という武士であった。
嘉門の屋敷の前まで来ると、二人はさすがに馬から下り、供人一人を走らせてよこし、