후리가나로 읽는 일본 고전
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しゅくず
現代日本文学館8 徳田秋声
徳田 秋声
徳田 秋声의 現代日本文学館8 徳田秋声(しゅくず)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 327,364자 · 638화면
「先生にもう一度来てもらいますわ。その代り私がお報らせするまで待ってね。いい時期に手紙あげますわ。」
そうは言っても、葉子は夏中彼の傍に本当に落ち着いていたわけではなかった。何も仕出来しはしなかったが、庸三に打ち明けることのできない、打ち明けてもどうにもならない悩みを悩み通していた。彼女は自身の文学の慾求に燃えていたが、生活も持たなければならなかった。瑠美子への矜りも大切であった。最初のころから見ると、著しい生活条件の変化もあった。
二日ほどすると、葉子の手紙がとどいた。彼も書いた。それから大抵三日置きくらいには書いた。どろどろした彼の苦悩が、それらの手紙に吐け口を求めたものだったが、投函した後ですぐ悔いるようなものもあった。葉子が還るものとも還らないものとも判断しかねるので、それの真実の探求への心の乱れであり、魂の呻吟でないものはなかった。しばしば近くの友達を訪れて、話しこむこともあった。
雨の降るある日、彼はある女を憶い出した。妻の位牌に、あのころ線香をあげに来た、あの女性であった。その女から待合開業の通知を受け取ったのは、もう大分前のことであった。