후리가나로 읽는 일본 고전
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しゅくず
現代日本文学館8 徳田秋声
徳田 秋声
徳田 秋声의 現代日本文学館8 徳田秋声(しゅくず)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 327,364자 · 638화면
と言って、彼女の成行きを憂えたくらい、彼女は際どい離れ業をして来たのであった。華族の若さまなどが入り浸っていた女給時代に、すでにそれが初まっていた。
仏壇のある中の間には、マホガニか何かのと、桐の箪笥とが三棹も並んでいて、三味線箱も隅の方においてあった。ごちゃごちゃ小物の多い仏壇に、新派のある老優にそっくりの母の写真が飾ってあったが、壁に同じ油絵の肖像も懸かっていた。小夜子は庸三が来たことも気づかないように、一心不乱に拝んでいた。
庸三は言わるるままに廊下をわたって、風呂場の方へ行った。天井の高い風呂場は、化粧道具の備えつけられた脱衣場から二三段降りるようになっていた。そして庸三が一風呂つかって、顔を剃っていると、そこへ小夜子も入って来た。男を扱いつけている彼女にとって、それは一緒にタキシイに乗るのと何の異りもなかった。
やがて小夜子は焚き口の方に立って、髪をすいた。なだらかな撫で肩、均齊の取れた手や足、その片膝を立てかけて、髪を束ねている図が、春信の描く美人の型そのままだと思われた。しかしそんな場合でも、庸三は葉子の美しい幻を忘れていなかった。