후리가나로 읽는 일본 고전
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しゅくず
現代日本文学館8 徳田秋声
徳田 秋声
徳田 秋声의 現代日本文学館8 徳田秋声(しゅくず)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 327,364자 · 638화면
「困ったな。悪いところへ来てしまった。」
「あの人たちみんないい感じよ。帝大の人たちだわ。」
臆面のない葉子のことなので、それを好いことにしていた。
二人は一と風呂入ってから、食事を初めた。そこへ十人ばかりの学生が、前よりも真面目な態度で、文学論を闘わしに来たが、葉子はそれを一手に引き受けて、にやにや笑っている庸三をそっち退けに、綺麗な手にまで表情をして、薄い唇にべらべらと止め度もなく弁じ立てたものだったが、その時に限らず、青年たちの訪問する時、彼らの愉快な談話に対するのはいつでも葉子で、庸三は聴かぬでもなしに口数を利かなかった。どうかすると庸三の思いも及ばない美しい詩が、出任せな彼女の口から閃めいたが、庸三にとってはそれが花か月のような女性の世界の神秘のような匂いもするのだった。
ある晩も二人は行きつけの小料理屋の一室で、食事をしていた。庸三はどこへ行っても、床の間の掛軸や花瓶などに目をつける習慣になっていて、花の生け方などで料理がひどく乱暴なものか否かを大体卜するのであったが、今そこに蕪村と署名された南画風の古い軸がかかっていたので、それが偽物だということは、絵柄と場所柄でわかるにしても、ひょっとすると掘出し物ではないかという好奇心も手伝って、無下に棄てたものでもなさそうなその絵を幾度となく眺め返して