후리가나로 읽는 일본 고전
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しゅくず
現代日本文学館8 徳田秋声
徳田 秋声
徳田 秋声의 現代日本文学館8 徳田秋声(しゅくず)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 327,364자 · 638화면
彼は小夜子につれられて、おけいさんというこの女の人の家へも一度遊びに行ってみた。おけいさんは三田の方の、ある静かなところに門のある家を借りていた。十六七の姪が一人田舎から出て来ていて、二階には三田の学生が二人ばかり下宿していた。古風な中庭には泉水などがあって、躑躅が這いひろがり、楓の若葉がこんもりした陰影を作っていた。四畳半の床の間には、白い平鉢に、こってりした生花がしてあって、軸や雲板もそうひどいものではなかった。おけいさんにはお茶の心得もあるらしかった。物綺麗でこぢんまりしたところは、妾宅のような感じもするのだった。
羊羹でお茶の御馳走になってから、そこを出た。
「私なぞとてもお話相手にはなれませんけれど、これからちょいちょいどうぞお遊びに……。」
おけいさんはそう言って、通りへの出口まで送ってくれた。
「何かあるんだぜ。」
「そうね。今のところそれは無いでしょうよ。このごろ何だか少し変だけれど。エロ話なんか随分するのよ。」
静岡で大きな茶の問屋をしている小夜子の姉の家と親しいおけいさんの実家との関係から、二人は東京でも互いに親しくしているのであった。