후리가나로 읽는 일본 고전
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いなかきょうし
田舎教師 他一編
田山 花袋
田山 花袋의 田舎教師 他一編(いなかきょうし)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 156,097자 · 312화면
船頭はくわえ煙管の火をぽっつり紅く見せながら、小腰に櫓を押した。
十分のちには、清三の姿は張り見世にごてごてと白粉をつけて、赤いものずくめの衣服で飾りたてた女の格子の前に立っていた。こちらの軒からあちらの軒に歩いて行った。細い格子の中にはいって、あやうく羽織の袖を破られようとした。こうして夜ごとに客を迎うる不幸福な女に引きくらべて、こうして心の餓え、肉の渇きをいやしに来た自分のあさましさを思って肩をそびやかした。廓の通りをぞろぞろとひやかしの人々が通る。なじみ客を見かけて、「ちょいと貴郎!」なぞという声がする。格子に寄り合うて何かなんなんと話しているものもある。威勢よくはいってトントン階段を上がって行くものもある。二階からは三絃や鼓の音がにぎやかに聞こえた。
五六軒しかない貸座敷はやがてつきた。一番最後の少し奥に引っ込んだ石菖の鉢の格子のそばに置いてある家には、いかにも土百姓の娘らしい丸く肥った女が白粉をごてごてと不器用にぬりつけて二三人並んでいた。その家から五六軒藁葺の庇の低い人家が続いて、やがて暗い畠になる。清三はそこまで行って引き返した。見て通ったいろいろな女が眼に浮かんで、上がるならあの女かあの女だと思う。