후리가나로 읽는 일본 고전
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いなかきょうし
田舎教師 他一編
田山 花袋
田山 花袋의 田舎教師 他一編(いなかきょうし)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 156,097자 · 312화면
しまいには「小滝君どうした。健在かね」などと書いた端書を送ってよこした。「小滝」という渾名をつけられてしまったのである。清三もまたおもしろ半分に、小滝を「しら滝」に改めて、それを別号にして、日記の上表紙に書いたり手紙に署したりした。「歌妓しら滝の歌」という五七調四行五節の新体詩を作って、わざと小畑のところに書いてやったりした。
時には清三もまじめに芸者というものを考えてみることもある。その時にはきっと自分と小滝とを引きつけて考えてみる。ロマンチックな一幕などを描いてみることもあった。時にはまた節操も肉体もみずから守ることのできない芸者の薄命な生活を想像して同情の涙を流すことなどもあった。清三には芸者などのことはまだわからなかった。
かれはまた熊谷から行田に移転した時のことをあきらかに記憶している。父親がよそから帰って来て、突然今夜引っ越しをするという。明日になすったらいいではありませんかと母親が言ったが、しかし昼間公然と移転して行かれぬわけがあった。熊谷における八年の生活は、すくなからざる借金をかれの家に残したばかりであった。父親は財布の銭――わずかに荷車二三台を頼む銭をちゃらちゃらと音させながら出て行くと、そのあとで母親と清三とは、近所に知れぬように二人きりで荷造りをした。