일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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후리가나가 있는 일본 고전을 온라인으로 읽으세요. JLPT 수준으로 골라 보고, 단어를 눌러 뜻을 확인하고, 문장을 번역하세요.

いしかりがわ

石狩川

本庄 陸男

本庄 陸男의 石狩川(いしかりがわ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 253,535자 · 506화면

아오조라 문고

「はあ」と彼は眼をあげ、「それで、それではどうなさる?」

「まず郷里におくりかえして」

「あの――郷里にな?」と阿賀妻は顔をしかめ、炉のなかにベッと唾を吐きつけた。

「聞くところによれば、新政府は人を欲しているとのこと、官員になることも――」

「ほオ、あの――あの政府でござるな?」

阿賀妻は乾いた眼をあげた。

「それも時世でしょう? ご家老?」

「それはそうだ――が」と彼は目を伏せた。眉のつけ根がぴりぴりしていた。そげた肉の皮がけいれんしているのだ。

とどめを刺されたようなぶきみな静寂であった。論争はそれで終ったのであった。あとは実力の争いであった。佩びた武器をひきよせて立ちあがらなければならぬ――そういう何秒かのしずかさであった。

けれども阿賀妻は唇を舐めて云った。

「拙者はまるッきり反対じゃ、念のため」

突然――つむじ風におそわれたように一座がざわめいた。

「おぬしは?――」と、阿賀妻は間髪を入れず、ふとった大野順平をのぞきこんだ。

彼はせりあげて来るような腹をゆすって上目づかいに云うのであった。

「所詮ほろび行く武士であるというならば、ただ、われらは、殿のお心ひとつです」