일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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びしょうじょいちばんのり

美少女一番乗り

山本 周五郎

山本 周五郎의 美少女一番乗り(びしょうじょいちばんのり)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 73,583자 · 149화면

아오조라 문고

――左内ではない吝内殿だ。

――いかにも、稗野吝内であろう。

そういう陰口が頻りに飛んだ。

しかもそれに輪をかけるような事がもう一つあった。――常に多くの家来を養っていた当時の武将たちは、平時、金銭を軽んじて豪放な生活をしていたから、少し戦争のない年でも続くと大抵は金に窮し、鎧兜や重代の武器を手放して、辛くも家計を支えるという人々が珍しくなかった。――そこで左内の所へも金を借りに来る者が少なくない、左内はそういうとき一応は快く貸してやるが、しかしそれには厳重な期限があって、約束の日が来るとびしびし取立てるし、期日を違えるような事があると自ら相手の屋敷へ押掛けて行って、四辺近所へ聞こえよがしに罵りたてるのだった。……借りる時には一生の恩にきた連中も、そうなると逆に立腹して、

――岡野は武士に似合わぬ、まるで金貸商人のような奴だ。

と悪口を言うようになるのだった。

常の左内は世間にいかなる悪評が飛ぼうと平気だった。けれど――まだ髪あげをしたばかりで、ようやく羞ずかしさというものを知り始めた十五の乙女小房には、それがどんなに辛く、悲しい事か知れなかったのである。