일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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らんがくことはじめ

蘭学事始

菊池 寛

菊池 寛의 蘭学事始(らんがくことはじめ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 15,575자 · 31화면

아오조라 문고

が、彼は良沢の名を、気軽に口にすることができなかった。良沢に対する軽い反感のために、たやすく口にすることができなかった。その上、彼の心の一隅には、日頃一座に対して高飛車な、見下したような態度を取っている良沢が大切な企てにもれることを、いい見せしめだと思う心が、かすかではあるが動いていた。

それに、誰もが良沢のことに気がついていない以上、自分が特に注意するにも、当らないと思っていた。

が、一座がそのままに立ち上りそうになると、玄白の心は、だんだん苦しくなっていた。軽い苛責が彼の心を鞭打った。彼は、良沢に対する自分の態度の卑しさに、気づかずにはおられなかった。

彼は、とうとう黙ってはおられなかった。

「前野氏がいる! 前野氏がいる! 前野氏へも、なんとかいたして知らせたいものでござる」

そういったとき、玄白は自分自身、救われたような明るい気持になった。

「おお前野氏がいる! 前野氏のことを、とんと失念いたしていた。前野氏へは、是非一報いたさいで叶わぬことじゃ」

玄適が、すぐそれに応じた。が、他の者はあまり気が乗っているようでもなかった。淳庵はいいわけのようにいった。