일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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がいとうからみたしんとうきょうのりめん

街頭から見た新東京の裏面

杉山 萠円

杉山 萠円의 街頭から見た新東京の裏面(がいとうからみたしんとうきょうのりめん)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 89,546자 · 178화면

아오조라 문고

亡国的の消極主義

亡国的の消極主義

次は彼等の態度である。

東京のことなら俺に聞けというような態度をしているものは、彼等の仲間には決して居ない。

男と女とあまい風付きで並んで行くもの、電車の中でツンとしているもの、大声でシャベルもの、矢鱈に他人に親切なもの、ドッシリと落ち付いているもの――こんなのは江戸ッ子の智識階級には少い。

如何にも街なれた歩きかたでありながら、つつましやかで、人の眼に付かないようにスラスラと影のようにあるく。口を利いても極めて低声で、要点だけ云ったあとは、又さり気なく澄ましている。電車の中でも空いた席を見まわすようなことはないが、見付けるのは極めて素早い……といって、慌ててそこへ尻を持って行くのではない。あたりに気を配って、紳士淑女として恥かしくない場合にソッと座る……といったようなのがそうである。

こうした彼等の風付きや態度を一貫しているものを一言にして尽せば、消極的文化式個人主義(少々ややこしいが)である。彼等は先祖代々の都会生活と、自分自身の教育の御蔭でここまで自己を洗練したのである。彼等は極めて消極的な態度で自分の気位を守ると同時に、無言の裡に他のハイカラや蛮カラ、又は半可通連を冷笑しているのである。