일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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がいとうからみたしんとうきょうのりめん

街頭から見た新東京の裏面

杉山 萠円

杉山 萠円의 街頭から見た新東京の裏面(がいとうからみたしんとうきょうのりめん)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 89,546자 · 178화면

아오조라 문고

吝ったれた兄哥

魚市場のすぐうしろにある、無線電信のポールを秋空高く仰いだ向う岸の築地三丁目以南、起生橋を中心としてベタ一面に並んだ店は、いかさま彼ら兄い連の御蔭で繁昌しているものと見えた。

つい一年前までは、この辺は墓原や成金壁なぞで埋められていて、夏なぞはせんだんの樹の蝉時雨の風情があるという、かなり淋しいところであった。それが魚市場が出来て、純粋の江戸ッ子が集まって来るにつれて、急にこんなに賑やかになったのだから、ここの店をのぞいて見たら、彼等の趣味や嗜好が手っ取り早くわかるかも知れぬと考えた。

然るに情ない事に、記者は正しく熊襲の末裔と見えて、江戸ッ子の風付きは一眼でわかるが、彼等の喰い物に対する趣味がどれ位高いかは、まだ充分に味わい出したことがない。喰うのは一渡り通なものを大抵喰って見たが、物の本や通の話にあるような風味はなかなかわからぬ。只そうかなと思うばかりである。もっともそんな喰い物の材料の上等なこと。店がキタナイようで、実に非常に気が利いていること。その中に一種の江戸趣味といったような気分が流れていることなぞはどうやらわかる。それから、眼の玉の飛び出る程高価なことが、最もよくわかったくらいのことである。