후리가나로 읽는 일본 고전
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ぜにがたへいじとりものひかえ
銭形平次捕物控(七)平次女難
野村 胡堂
野村 胡堂의 銭形平次捕物控(七)平次女難(ぜにがたへいじとりものひかえ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 152,696자 · 310화면
ました。
寮のことで、大した大きい部屋はありませんが、それでも奥八畳と六畳二た間打っこ抜いて、その中ほどのところに、狙われているはずの栄三郎を置き、その外へ平次の子分、福屋の手代、番頭、近所の衆など総勢三十余人、二重の人垣を作って厳重に取囲みました。
暖かい時分ですが、暁方の冷えを勘定に入れて大火鉢へ埋火二杯、煙草盆と茶と、菓子と、足の踏みどころもなく配った上、百目蝋燭を点けた大燭台が四基、二つは栄三郎の左右へ、女中のお千代が護って控え、二つは部屋の入口へ、見知り越しの近所の娘が番をしております。
平次と主人の善兵衛が、ちょうど中ほどのところに相対して、夕景から座をも起たず、ポツリポツリ話しております。継母のお滝が召捕られてから、善兵衛の気の挫けようは見る眼も気の毒で、急に十ばかり年を取ったかと思う様子、ハタからは全く慰めようもありません。
お通夜ならお通夜で、故人を偲ぶ話ぐらいはあるでしょうが、生きた人間を、神変不可思議な曲者の襲撃から護ろうというのですから、その不気味さというものはありません。四回が四回とも、全く違った手でさらっておりますから、今晩はどんな術でやって来るか、――そう考えただけでもぞっと寒気立ちます。