후리가나로 읽는 일본 고전
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ぜにがたへいじとりものひかえ
銭形平次捕物控(二)八人芸の女
野村 胡堂
野村 胡堂의 銭形平次捕物控(二)八人芸の女(ぜにがたへいじとりものひかえ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 144,562자 · 291화면
「折入って親分に御願いすることがあって、勿体ないが、明神様へ朝詣りということにして参りましたよ」
由兵衛は苦笑します。年輩三十五六、デップリ脂の乗った、柔和な顔立ちも、穏やかなうちに品のある物言いも、神田の草分け、江戸両替番組世話役の貫禄に申分ありません。
「これは、升屋の旦那。化物が暴れ出しましたか」
平次は何か予期している様子です。
「それなんですよ、親分。私はもう怖くて怖くて、あんな家に住む気がしません」
お内儀のお蔦は慎みを忘れて、夫の後ろから口を添えました。三十そこそこでしょうが、昔左褄を取ったことがあるとかで、抜群の年増振りです。少し青白い面長、商売人上がりらしい活々した大きい眼、歌舞伎役者のような表情的な身のこなしなど、妙に病的な魅力を感じさせる種類の女でした。
「始めから順序を立てておっしゃって下さい」
銭形平次はにこやかにそれを受けました。神経の尖り切った女には、こうするより外に術はありません。
筋を進める前に、少しばかり、その頃の両替制度と、升屋の家格を説明するといいのですが、話が固くなりますから、これはほんの概略に止めておきます。