후리가나로 읽는 일본 고전
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ぜにがたへいじとりものひかえ
銭形平次捕物控(八)お珊文身調べ
野村 胡堂
野村 胡堂의 銭形平次捕物控(八)お珊文身調べ(ぜにがたへいじとりものひかえ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 143,455자 · 290화면
女は驚いて手を引こうとしましたが、自慢の強力に押えられて、どうすることも出来ません。
「待っていたぜ、自身番まで来るがいい」
ガラッ八はニヤリと笑いました。
「あッ、何をするのさ、人の手なんか握って、いけ好かない唐変木だよ」
拝み倒しでいけないとみると、女は急にいきりたちました。
打ち見たところ二十七八、どうかしたら三十というところでしょうが、洗い髪のままに薄化粧を凝らし、手足は少し荒れておりますが、上から下まで申分のない贅沢な身装を見ると、人の懐中物などを狙う人柄とはどうしても思えません。
第一その年増振りの美しさ、ガラッ八の懐の中で手首を握られたまま、必死ともがく様子は狂暴な艶かしさを撒き散らして、思わず野次馬の足を停めます。
「何だ何だ」
「女にからかったんだろう、厭な野郎じゃないか」
「袋叩きにしてやれ」
気の早い江戸っ子は、事情に構わず八五郎に喰ってかかりそうです。
「やいやいやい、馬鹿な事をすると勘弁しねえぞ、女巾着切りを捕まえたんだ、これが見えねえか」
ガラッ八は左の手を袖口から出して、懐に呑んだ鉄磨きの十手を見せました。
「御用聞なものか。偽物だよ、畜生ッ」