후리가나로 읽는 일본 고전
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ぜにがたへいじとりものひかえ
銭形平次捕物控(八)お珊文身調べ
野村 胡堂
野村 胡堂의 銭形平次捕物控(八)お珊文身調べ(ぜにがたへいじとりものひかえ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 143,455자 · 290화면
第一番は鳶の者らしい若い男で、胸へヒョットコの面を彫って、背中へはおかめの面が彫ってあります。まことにとぼけたもので、相当手が込んでおりますから、その時代の人には珍しく、ワッと褒め言葉が掛りました。
次に出たのは、仲間者らしい三十男。
「真っ平御免ねえ」
クルリと尻をまくると、両方の尻に蛙となめくじを彫って犢鼻褌の三つの上に、小さく蛇がとぐろを巻いております。
第三番目に出たのは、背中へ桜の一と枝に瓢箪、寛政天保以後のように手の込んだ文身ではありませんが、これもその時分の人の眼には、相当立派に映ります。
こうして九十八人裸にして押し並べ、それへ世話人が等級を付けて、第一等には白米が一俵、第二等には反物一反という工合に褒美を出す仕組み――その後、文化八年に一度、天保の御改革に一度、「文身御法度」になりましたが、大体この競技会の型は、維新近くまで頻繁に催されましたから、年を取った方で、今に記憶している向きも少なくないことでしょう。
ガラッ八の踝の桃などは、あまりケチなんで吹き出させてしまいましたが、不思議なことに銭形平次の文身はちょっと当てました。肌を押し脱ぐと、背筋を真ん中にして、左右へ三枚ずつ、真田の紋のように、六文銭の文身、これは何となく気がきいておりました。