후리가나로 읽는 일본 고전
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ぜにがたへいじとりものひかえ
銭形平次捕物控(八)お珊文身調べ
野村 胡堂
野村 胡堂의 銭形平次捕物控(八)お珊文身調べ(ぜにがたへいじとりものひかえ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 143,455자 · 290화면
幕末の奉行などは自分で罪人を調べた者はほとんどなく、与力も調べの出来るのは余程の傑物で、大抵は岡っ引が引っ叩きながら調べ、お白洲は型だけのものであったとさえ言われております。
この日、笹野新三郎の前に呼出されたのは、石井の支配人禄兵衛、三右衛門の甥世之次郎、これは伝馬町の仮牢から伴れて来た縄付のまま、それに養い娘のお縫、勘当されていた倅の三之助、下女のお村、それに銭形の平次と、八五郎のガラッ八と、利助の娘のお品が加わりました。
「平次、お前の望み通り、ここへ皆んな集めたが、いったい何を訊こうというのだ」
笹野新三郎、何か期待するような調子で、微笑を浮べながら一同を見廻しました。
「ヘエ、この石井三右衛門一家の騒動は、ひどく手古摺らせましたが、漸く目鼻が付きました。順序を立てて申上げると明神裏でお町を殺したのは、あれは世之次郎ではございません」
「何?」
新三郎も少し予想外の様子です。
「あのとき世之次郎は、銭湯へ行ったような顔をして、町内の小唄の師匠のところへ行って、黄色い声を張り上げていたことは、大勢の証人があってたしかでございます」
「フーム」
「それに、死骸の傍に落ちていた剃刀は、一度血を拭いて、改めて思い付いて捨てたもので、あれは、余程悪賢い奴のやったことでございます」