후리가나로 읽는 일본 고전
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ぜにがたへいじとりものひかえ
銭形平次捕物控(十)金色の処女
野村 胡堂
野村 胡堂의 銭形平次捕物控(十)金色の処女(ぜにがたへいじとりものひかえ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 137,868자 · 278화면
で、五左衛門の通り名を名乗ったのは、もう二十年も前のことです。
眼の不自由な宗兵衛は、二十四になる倅の宗次郎と一緒に、骨に沁みるような貧苦と闘い抜きましたが、近頃はその戦闘力もうせ、餓死を待つばかりの果敢ない身の上に落ち込んでいました。
お篠お秋姉妹は、父親の代から受けた恩に酬いるため、水茶屋奉公をしながら長い間宗兵衛親子に貢ぎました。しかし、近頃は世の不景気と共にそれさえ不如意になり、とうとう五左衛門の望むまま、お秋を奉公に出して、少しばかり纏まった金を貰い、それで、せめても宗次郎が身の立つようにしてやるつもりでしたが、強か者の五左衛門は、美しいお秋を手元に留め置きながら、ああのこうのと言い延して、容易のことでは、纏まった金などくれそうもなかったのです。
「昨夜はいよいよ妹を返すか、三百か五百の纏まった金を出すか、命がけで掛け合うつもりで、山名屋へ行きました。でも、私のようなものが一人で行ったところで、真面目に相手にしてくれる五左衛門ではありません。途中で親分に逢ったのを幸い、親分の侠気に縋って、一緒に行ってもらいました。親分が門口で十手を見せて下されば、奥へ入らなくても、山名屋のような悪い事ばかりしている人間は、ギョッとするに違いないと思い付いたのです」