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ヨブきこうえん
ヨブ記講演
内村 鑑三
丸の内の大日本私立衛生会館における内村聖書研究会においてのヨブ記講義、1920(大正9)年4月25日~6月27日、9月12日~10月10日、10月24日、11月21日、12月19日
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 92,828 字 · 185 页
第十三講 ヨブ答う 終に仲保者を見る(下)
第十七章の研究
しかし神自身であってはならぬ。人の如き者にして我らの弱きを思いやり得る者でなくてはならぬ。神にして神ならざる者、人にして人ならざる者、これすなわち神の子たるものである。他の者ではない。
◯ヨブの証者要求はすなわちキリスト出現の予表である。魂の深底においてヨブは神の独子を暗中に求めて、人心本来の切願を発表したのである。げに独子を求むるは人心おのずからの叫である。しかしてこの要求はナザレのイエスを独子として信受して初て満たさるるものである。
第十三講 ヨブ答う 終に仲保者を見る(下)
第十七章の研究
◯ヨブ記十七章を見るに、それが十六章の継続なることは明かである。殊に十六章の十八節より十七章九節までは、一の思想を伝えているのである。十六章二十二節は「数年過ぎ去らば我は還らぬ旅路に往くべし」と言うた。そして十七章一節は言う「わが息は已に腐り、わが日すでに尽きなんとし、墓われを待つ」と。彼はかかる悲境にありて、十六章末尾の如く地に向って訴え、また天の証者に向って訴えた。そしてここに十七章三節において「願くは質を賜うて汝みずから我の保証となり給え、誰か他にわが手を拍つ者あらんや」