轻松读懂日语经典作品
ja-reading.com
轻松读懂日语,轻松阅读日语。在线阅读日语经典作品。支持在阅读过程中显示假名、查询生词、翻译句子。
ヨブきこうえん
ヨブ記講演
内村 鑑三
丸の内の大日本私立衛生会館における内村聖書研究会においてのヨブ記講義、1920(大正9)年4月25日~6月27日、9月12日~10月10日、10月24日、11月21日、12月19日
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 92,828 字 · 185 页
しかしキリストを知らぬヨブは、独りみずから愛の神の捜索に従わざるを得なかった。義の神と愛の神とが人の魂の中において平均を取るに至って、初めて人の心は安定するのである。それに至るまでは苦闘である。ヨブは今この苦闘の道程において在る。それはあたかも車を峻坂に押し進めるが如くである。二歩進みしかと思えば一歩退く。ヨブは十章の八節―十二節において愛の神の一端に触れしも、十三節以下また後退するのである。しかしおよそ光明授受に向って進む道程は常にこれである。この微細なる点を過たず描きしヨブ記は、偉大なる書といわざるを得ない。同時にこの書が人生の確実なる実験を背景とせる劇詩なることを知るのである。
◯因に記す。十章八節―十二節に似たる箇処を旧約聖書中に求むれば、左記の如き代表的のものがある。いずれも新約的曙光というべきものである。
エホバ己を畏るる者を憐み給うことは父がその子を憐むが如し(詩百三編十三)。
女その乳児を忘れて己が腹の子を憐まざる事あらんや。たとい彼ら忘るる事ありとも我は汝を忘るることなし(イザヤ四九の十五)。
我らのなお亡びざるはエホバの仁慈によりその憐みの尽きざるに因る……(雅歌三の二二以下)。