轻读日语

轻松读懂日语经典作品

ja-reading.com

轻松读懂日语,轻松阅读日语。在线阅读日语经典作品。支持在阅读过程中显示假名、查询生词、翻译句子。

しゅっけとそのでし

出家とその弟子

倉田 百三

「生命の川 第一巻第二号~第二巻第二号」1916(大正5)年11月16日~1917(大正6)年3月5日

N2 · 挑战 · 新字新假名 · 121,812 字 · 248 页

青空文庫

そしてその人を傷つけた責めをだれが背負うべきかを考えて不合理な感じばかりに先立たれました。私は帰る道で考えると眩暈がするような気がしました。だって何一つ私の頭では得心が行かないのですもの。私はすべての考えの混乱の間に、ただはっきりとわかっている一つの事ばかり思いつめて帰りました。それは善鸞様はゆるされなければならないという事でした。

親鸞 あれもかわいそうなやつとは私も思うている。あれにも数々の弁解がある事だろう。だがあれは他人の運命を損うたのだからな。一人の可憐な女は死んだ。一人の善良な青年の心は一生涯破れてしまった。幾つかの家族の間には平和が失われた。それが皆あれの弱かったせいなのだからな。その報いをうけているのだよ。

唯円 でもあのかたばかりが悪いのではありません。あのかたの一生の運命を傷つけたのも社会の不自然な意志の責めに帰すべきものと私は思います。恋している男と女とを添わせるのは天の法則です。その法則に反逆したのは社会の罪と思います。あのかたばかり責めるのはひどすぎます。

親鸞 社会もその報いを受けているのだよ。世の中の不調和は、そのようにして、人間が互いに傷つけ合うては報いを受け合うところから生ずるのだ。