轻松读懂日语经典作品
ja-reading.com
轻松读懂日语,轻松阅读日语。在线阅读日语经典作品。支持在阅读过程中显示假名、查询生词、翻译句子。
なんごくたいへいき
南国太平記
直木 三十五
在线阅读直木 三十五《南国太平記(なんごくたいへいき)》,假名注音日语阅读。JLPT N2,点词查义。
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 493,291 字 · 991 页
平は、懐中から紙を出して、披げた。そして
「こういう顔触れじゃ」
と、川北の前へ、差出した。川北は
「はあ」
と、云って、暫く見ていたが
「成る程、御立派な方々で、ござりますな」
「それで、こういう、家中の乱れを、余り世上へ知らしたくないし、何を又、企むかもしれんで、早く処分をしたい」
「はい」
「うむ、近藤、山田、高崎、土持――」
と、平は、書面を覗き込みながら
「村田、国分と、この六人は、切腹じゃ。それから、吉井、松元、山内、肱岡、これが蟄居。赤山殿、中村、野村、村野、木村、これが謹慎――」
「お尋ね申しますが、誰方が、お調べになりまして、左様の、処分に、お決めなされましたか?」
「調べる?――それは」
平は、一寸、言葉を濁したが
「和田と、四ツ本とで、調べた」
「和田氏と、四ツ本氏と――」
川北は、首を傾けてから、じっと平を凝視めて
「手前の、役表、裁許掛は――」
「一応、その方へも計り、又、その方も取調べるのが、順序ではあるが、何分にも、火急を要することゆえ、このまま、この人々へ、処分方を伝達してもらいたい」
「ははあ――川上矢五太夫氏は、御承知にござりますか」
「今、これへ参るであろう」