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なんごくたいへいき

南国太平記

直木 三十五

在线阅读直木 三十五《南国太平記(なんごくたいへいき)》,假名注音日语阅读。JLPT N2,点词查义。

N2 · 挑战 · 新字新假名 · 493,291 字 · 991 页

青空文庫

泥人形

操などと、たわいもない、七十になって、未通女だと申したなら、よく守って来たと称められるより、小野の小町だと、嗤われよう。棄つべき時に棄つ、操を破って、操を保つ――」

「然し、益満さま、あんまりな――」

七瀬が、やさしく云った。

「いいや、女が、男を対手に戦って勝つに、その外の何がござる。某なら、そういう女子こそ、好んで嫁に欲しい」

「はははは、益満らしいことを申す。それも一理」

八郎太が、微笑して頷いた。綱手も、深雪も、俯向いていた。

「そろそろ暗うなってきた。小太、小者にならぬと、咎められると思うが、その用意をして、例の――師匠のところへ来ぬか」

「心得た」

益満が、立上った。

「猫、鳶に、河童の屁とは行かない蚊だ――益満さん、油はござんせんか。あっしゃ、夜になると、眼が見えない病でねえ」

南玉が、廊下へ立って叫んでいるらしかった。

「今、戻る」

益満は、庭へ出た。

「闇だの、小太」

と、振向いて、すぐ、歩いて行った。

泥人形

常磐津富士春は、常磐津のほか、流行唄も教えていた。

襖を開けた次の間で、若い衆が、三人、膝を正して

錦の金襴、唐草模様

お馬は栗毛で、金の鞍