轻松读懂日语经典作品
ja-reading.com
轻松读懂日语,轻松阅读日语。在线阅读日语经典作品。支持在阅读过程中显示假名、查询生词、翻译句子。
なんごくたいへいき
南国太平記
直木 三十五
在线阅读直木 三十五《南国太平記(なんごくたいへいき)》,假名注音日语阅读。JLPT N2,点词查义。
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 493,291 字 · 991 页
「へん、近頃、問屋じゃ、そうは卸さねえ。小藤次は、知りませんとくらあ」
「小藤次を囮にして、牧の行方を知っている者を誘き出せばよい。わしに、任せておけ。吉さん、羨ましいな。お前さん方の、仲間の義理は――士が、お前さん方程の、意地と、義理とを持っていりゃあ、天下が取れる」
「益満さん、本当に、庄公に、味方してやって、おくんなさい」
「庄吉、小太郎のところへ参って、深雪がいるかいないか、見て来い。もしいたなら、この吉に、小藤次の許へ行ってもらって、深雪が見つかりましたから、と、ここへ、誘き出して参れ。又、もし、行った後なら、わしが、小藤次の家へ、忍び込む。近頃は、押込、屋尻切りの修業までしているからの」
「困ったなあ、兄貴」
庄吉は、立ったままで、吉の方へ、首を傾げて、吉の顔を見た。
「何が?」
「引っ込みがつかねえじゃねえか。いうことだけはいっちまったし――さんざ、いわせてから、お前――益満さんも、人が悪いや」
「未だ未だ、庄公は、深雪を救けることばかりにかかっているが、牧の在所が判ったとして、もし、小太郎が、討手に行く時、わしが助太刀せん、と申したら、何うする? もう一度、弁じるか? 聞いていると、南玉の講釈よりおもしろい、序にやってみるか」