轻松读懂日语经典作品
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いかなるほしのもとに
如何なる星の下に
高見 順
「文藝」1939(昭和14)年1月号~1940(昭和15)年3月号
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 119,508 字 · 236 页
店の客も公園の小屋の関係のものが多かった。そこは、生粋の琉球の泡盛を売っていて、出港税納付済――那覇税務所という紙のついた瓶が、いくつも入口に転がっていた。浅草の連中は、インチキな酒類を平気で楽しんで飲むが、それは騙されて飲むのではなく、インチキと承知の上のことで、だから泡盛のほんもの、うそなどということの舌での鑑定にかけては、商売人はだしである。朝野がその一人であった。朝野は、婆さんと「来たぞ」「おや、騒々しいのが来た」といった口をきき合うなじみであった。婆さんは、それが商売上手の口なのだろうが、まるで客扱いなどしないぞんざいな口をきいた。
泡盛が入ると、朝野の舌が再び動き出した。「惚太郎」の話を始めた。
「惚太郎のおやじ、――奴さんは、あれでなかなか大した芸人なんですぜ、今じゃお好み焼屋のおやじでくすぶっているですがね」
「戦争の怪我で舞台に出られないとか……」
「いや、それがね、それがなんですわ。出られないというのは、まんざらウソでもないらしいが。――保定でやられたんだってね。奴さん、工兵で、――話を聞いたでしょう。聞かない? 聞いてごらんなさい。