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こさかいふぼくしゅうはしがき

少年科学探偵

小酒井 不木

小酒井不木『少年科学探偵』。同一底本的分册已合并为一书。收入:「小酒井不木集」はしがき、深夜の電話、紅色ダイヤ、暗夜の格闘、髭の謎、墓地の殺人、塵埃は語る、白痴の知恵、玉振時計の秘密、頭蓋骨の秘密、自殺か他殺か、『少年科学探偵』序、紫外線、現場の写真、科学的研究と探偵小説。

N2 · 挑战 · 新字新假名 · 152,885 字 · 308 页

青空文庫

犯人を捕らえにゆくのならとにかく、犯人がこちらへ訪ねてくるとはおかしいと思って、その理由を尋ねると、

「来なければならぬからさ!」

と俊夫君はすましたものです。

「なぜ?」

俊夫君は黙ってポケットから紫色のサックを取りだして言いました。

「兄さん、そーら中をご覧よ」

そしてサックの蓋をあけたかと思うと、ぱっと閉めましたが、中には紅色の宝石がまがいもなくきらきらと輝いておりました。

「盗まれたダイヤか?」

と私は驚いて尋ねました。

「そうよ!」

「どうして君の手に入った?」

「犯人が隠しておいた所から取ってきたんだ。だから今晩犯人が、これを取りかえしにくるんだ」

「一体どうして探偵したんだい?」

「今晩犯人をつかまえてからお話しするよ」

「ちょっとそのダイヤを見せてくれないか?」

「いけない、いけない」

こう言って俊夫君は意地悪そうな笑い方をして、ポケットの中へ、サックを入れてしまいました。

私は俊夫君がどうして犯人をつきとめ、その犯人の手から紅色ダイヤを奪ったかを考えてみましたが、さっぱり分かりませんでした。

暗号の文句は、あのとおり俊夫君をからかったものにすぎないし、昨日の『読売新聞』