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こさかいふぼくしゅうはしがき
少年科学探偵
小酒井 不木
小酒井不木『少年科学探偵』。同一底本的分册已合并为一书。收入:「小酒井不木集」はしがき、深夜の電話、紅色ダイヤ、暗夜の格闘、髭の謎、墓地の殺人、塵埃は語る、白痴の知恵、玉振時計の秘密、頭蓋骨の秘密、自殺か他殺か、『少年科学探偵』序、紫外線、現場の写真、科学的研究と探偵小説。
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 152,885 字 · 308 页
六
もし、本人または本人の居所を知っている人があらば、警視庁まで申し出てほしいとのことである……」
私はまたもや異様の感に打たれました。というのは、俊夫君はその後、この事件の取り調べに携わっておりませんから、藤田老人の死が他殺でないと決定されたはずはないからであります。
「俊夫君、一体これはどうしたというのだ?」
と、私は辛抱しきれずに尋ねました。
「それには深いわけがあるんだ。まあ兄さん、しばらく待っておくれよ。多分、遅くとも今日の午後には、Pのおじさんから電話がかかるだろうから」
果たして、午後一時少し過ぎに、小田さんから、電話がかかって、たった今、藤田老人の甥の瀬木福松が出頭したから、すぐ来てくれとのことでありました。
六
警視庁へ行くと、直ちに私たちは、小田さんの部屋に案内されました。そこには三十前後の眼つきの鋭い大柄な男がおりました。言うまでもなく、それが、瀬木福松でありました。
小田さんは俊夫君と私とを瀬木に紹介しました。瀬木は、妙な顔をして、俊夫君を眺めました。彼は、こんな少年が、果たして探偵などをすることができるのかと、不審に思ったに違いありません。