轻松读懂日语经典作品
ja-reading.com
轻松读懂日语,轻松阅读日语。在线阅读日语经典作品。支持在阅读过程中显示假名、查询生词、翻译句子。
わがあいするしじんのでんき
我が愛する詩人の伝記
室生 犀星
北原白秋「婦人公論 第四十三巻第一号」1958(昭和33)年1月号<br>高村光太郎「婦人公論 第四十三巻第二号」1958(昭和33)年2月号<br>萩原朔太郎「婦人公論 第四十三巻第三号」1958(昭和33)年3月号<br>釈迢空「婦人公論 第四十三巻第四号」1958(昭和33)年4月号<br>堀辰雄「婦人公論 第四十三巻第七号」1958(昭和33)年7月号<br>立原道造「婦人公論 第四十三巻第八号」1958(昭和33)年8月号<br>津村信夫「婦人公論 第四十三巻第九号」1958(昭和33)年9月号<br>山村暮鳥「婦人公論 第四十三巻第十一号」1958(昭和33)年10月号<br>百田宗治「婦人公論 第四十三巻第十二号」1958(昭和33)年11月号<br>千家元麿「婦人公論 第四十三巻第十三号」1958(昭和33)年12月号<br>島崎藤村「婦人公論 第四十三巻第六号」1958(昭和33)年6月号
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 116,728 字 · 231 页
それは堂々たる小説家の小説の類ではなく、雑誌の隅っこに、やっと半頁くらい掲載された何十行かの詩と、それを発表している詩人の名前が、毎月の登竜門となって羨望の眼で読まれた。詩の原稿は滅多に頼まれる機会がないから、平常この雑誌なら埋め草に掲せてくれそうな見当を付けて置いて、編集者におべっか半分の手紙を書き、自著の詩集まで添えて、三篇も詩があった場合、佳さそうな一篇でもあったら掲載されれば甚だ光栄の至りだと、ぺこぺこ頭を下げて原稿を送り付けしたものであった。ぺこぺこ下げた頭のおかげで、埋め草に詩がのると、私達はいまの何々賞とかいう小説発表の機運を得たように得意がって、自分で哀願懇請によって掲せられた顛末はいわずに、『秀才文壇』に今度は書いてやったが、あれを読んだら『中央公論』だって頼んで来ないとも限らないさ、編集者はナマの原稿を読んだってピンと来ない一種の中毒症状を持っているから、雑誌に出るとカッと食い付いて来るんだ、いまに日本じゅうの雑誌がせり合って詩を掲せるようになるだろう、その時は一篇五十円くらい取ってやるんだと、私達は無名の友人の間で嘯ぶいていた。