轻松读懂日语经典作品
ja-reading.com
轻松读懂日语,轻松阅读日语。在线阅读日语经典作品。支持在阅读过程中显示假名、查询生词、翻译句子。
しんこざいくれんがのみちすじ
新古細句銀座通
岸田 劉生
「東京日日新聞」1927(昭和2)年5月24日~6月10日
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 22,580 字 · 45 页
青柳という菓子店は古くから覚えている。ゑり治は、ゑりえんと共に私の姉などのよく親しんだ店の一つで東都の半襟の大頭の一つである。長寿庵というそば屋も古い。一体この地代なり店員なりの高い銀座通りに、そば屋が昔からあるということはちょっと異なものであるが、しかしそばとても決して馬鹿に出来ないものなのだということをこの店や、四丁目のやぶそばが証明しているのだと見ることも出来る、やぶのことは四丁目に行ってからかこう。とも角も、昔からの古い店をたどりつつ、又新しき店ものぞき、又昔あった有名、無名の店々の思い出をこれからたどってみよう。
松喜という牛屋はいつ頃から出来たか、ずっと以前はなかった様だ、しかし二十年位は経つだろう。銀座の牛屋では一丁目に吉川というのがあって、今は新橋ステーションわきの有楽軒?というレストランをしている。この辺の事は又あとでかこう。牛屋も一時、カフェーやレストラン等の興隆とともにパッタリさびれて、『いろは』をはじめ大どこが大分店をしめたが、近来又々盛んになった。何といっても日本人と牛鍋は、たとい味は新しくとも、離すに離せぬ間柄であろう。