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しんたからじま
新宝島
江戸川 乱歩
「少年倶楽部」大日本雄弁会講談社、1940(昭和15)年4月~1941(昭和16)年3月
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 99,590 字 · 197 页
ものです。
○白米一箱(二十キロ余)○メリケン粉一袋○ブドウ酒二瓶○鹽の入った大きな壺一個○砂糖壺一個○ソース一瓶○鉄の鍋大小二個○ふちのかけた茶碗やコップなど数個○フォーク、ナイフ、さじなど数挺○航海日誌の大きな帳簿一冊○ペン、鉛筆数本○青と赤のインキ壺各一個○置時計一個○双眼鏡一個○磁石一個○バケツ二個○料理用の大ナイフ二個○蝋燭数挺○猟銃一挺○ピストル一挺○それらの弾丸数十発○魚釣りの道具一揃○白麻のテーブル掛やシーツ数枚○麻紐と麻縄各一まき○裁縫用の糸と針。
そのほかに細かいものがまだ色々あったのですが、そんなには書ききれません。
料理場には、パンや肉類や野菜、果物なども残っていましたが、それらは皆くさったり、かびが生えたりしていて、役には立ちませんでした。
この難破船はやはり支那人の船でした。舳先に刻んである船名も、むずかしい漢字でしたし、船室にあった本や航海日誌や、残っている着物などによって、船員が支那人であったことがわかりました。でも、三少年がかどわかされた、あの海賊船ではありません。海賊船が沈没したのだと気味がよいのですが、そう何もかもうまいぐあいにはいきません。